ジュエリー生まれ変り日記

地金の「す」って?

我々が本当に泣かされる、地金の “す” についてのお話です。

す というのは、鋳造時(型に溶けた地金を流し込む時です)、きれいに流れ切らず、細かい気泡として残ってしまった状態を言います。
ごくごく簡単に言いますと、地金の表面に細かい小さな穴がたくさん開いている状態。
これがその実例。

地金の「す」の実例(プラチナ) 地金の「す」の実例(K18)

これは、「割と大きな穴ぼこが一つ」というパターンもあります。どちらにしても、とても厄介。
何が怖いって、これは地金内部の問題ですので、手をつける以前には分からないということです。「新品仕上げ」でお預かりして、す にぶち当たった時ほど落胆することはありません。

だってお客様は、当然ピカピカの新品で返ってくることを期待しているわけで、す だらけの状態で返ってきたら、「何か逆に汚くなってるぞなもし」と感じるかもしれません。
光沢状態での方が目立ったりもするわけで…。

実例の画像ですが、勿論このまま納品したわけではなく、もっと目立たなく直してお送りはしています。でもそれが無理なほどに、本当にひどい す もごく稀にはあるんですね。
日本の鋳造技術は相当に高いのでそれほど心配はないのですが、海外のもの(特にアジアというわけでもなく)、そしてシルバーには結構多いのでつらいです。
(ちなみに白色の方のリングはティファニーです。)

そういうわけですので、「新品仕上げ」や「サイズ直し」をご依頼の時には、この話を頭の片隅にでも置いておいて下さると大変助かります。
「浅いす」なら簡単に直りますし、ひどい場合でも、出来るだけ努力して目立たないようにはしますので。

しかししかし、稀には限界もあるということを一つ…。


コメント

  • 管理人さま、ブログ開設おめでとうございます。

    驚きました~!金属にも“す”って入るんですね。
    おもわず、茶碗蒸しやプリンを想像しちゃいました。

    こういう情報を知っていると知らないでは、心構えも全く違ってくると思います。
    また、ためになる情報を楽しみにしています。

  • 光さん

    コメントどうもありがとうございます。
    なるほど、茶碗蒸し、プリンですか。いい得て妙ですね。確かに原理は似てるかも。
    でもプリンなら食べちゃえばいいけど(笑)、私らこれでお金を頂戴するわけで、ホント “す” には悩まされます。
    本来こちらのせいではないんですけど、やっぱりこちらのせいのような気になって…、ヘコミます。

    と、このエントリーでは少々大仰に書きましたが、ごく軽い“す”なら、それはもう簡単に直りますからご安心のほどを。

    今後もどうかお気軽にコメントして下さい。とても励みになります。
    よろしくお願いいたします。
    それでは、また。

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