ジュエリー生まれ変り日記

Pt1000のマリッジリング

最近立て続けにPt1000のマリッジリングのサイズ直しをお断りしています。とても心が痛いです…。

「何故出来ないんですか」という質問も多く、基本的にはこちらのページのピンクゴールドと同じ理由によると説明しています。

ついこの間、何往復かやり取りしたお客様から、「Pt1000って割金が入ってないから1000って言うんじゃないの?」と聞かれ…、確かに普通のお客様はそう思うよなぁって感じでした。

以下は私の返信メールです。
ご参考までに。(多少加筆訂正)

なるほど、分かります。普通の人はそう思いますよね。
実はプラチナ1000とは、文字通り何の割金も入らない純粋なプラチナのことです。でもこれだと、柔らか過ぎてジュエリーにはなりません。純金同様、アッという間に傷だらけになってしまいます。
そこで割金(パラジウムが主)を交ぜて、Pt900とか850にして硬さを出し、リングとかネックレスにしているわけですよね。

10年位(?)前から大きなメーカーが硬いPt1000というマリッジリングを販売し出しました。
「硬質プラチナ」とか「硬質1000」というのが謳い文句なわけですが、きっとどこかの金属会社が開発したのでしょう、わずかな微量元素を添加して硬くしています。

そういう意味で「純プラチナ/Pt1000」とは言えないと私は思うのですが、その辺はまぁまぁということになっているみたいです。(実質、1000と言えるほどに微量なのだとは思います。)
(注/ 実際は含有率99.9%以上で1000と謳ってよいらしいです。)

この微量元素が何なのかは未だ私はよく知りませんが、これだけのためにサイズ直しが出来ないのです。職人さんが言うには、火を入れた瞬間にバリバリとひび割れていくことが多いのだそうです。何だかなぁ…という話です。
もうわざとサイズ直し不可にして、新しいのを買わす戦略としか私には思えません(笑)。

あと、よく内側に小さいダイヤとかサファイヤとか入れたマリッジリング。それもその類ですね。「サイズ直し不可」と断れるリングをわざと作ってる…。【後略】

恐らく買われる時に、お店から「サイズ直し不可」との説明はなされていると思います。その時は皆さん、十分納得して購入しているのでしょう。
でも実際には、後年になってサイズ直しの必要性が出てくることが多いですね。(これは男女共に。)

その時になって後悔しないために、必ず指輪は「サイズ直しが出来る」旨確認してご購入なさることをお勧めいたします。
思い出のリングは何代にも渡って使うことが出来ます。それは、サイズ直しが可能だからなんです。

以上、ご参考まで。


コメント

  • 貴金属は地球の限られた貴重な資源なのですから、再利用(リフォーム)出来ないなんて、無駄遣いだと思います。
    サイズ直しが出来ない、リフォームできない、火を入れたら粉々なんてもってのほかなように思います。時代により流行があり、またつける人によって好みも違うのですから姿形を変えながら貴金属として存在してゆければいいのに・・・と思います。
    サイズは直せない、リフォームできないなんて、貴重な資源をひとつのジュエリーで消してしまうのと同じです。
    いつかは金やプラチナを新たに採掘出来ない、掘り尽くしてしまう時がくるかもしれないのに・・・。

  • にゃんきちさん

    地球規模で考えるとそうですよね。
    そこまで大規模な発想はありませんでした…。

    私の場合、単純に、がっかりして帰られる顔を見るのがツライというか(←ご来店の時)、メールで説明した時「諦めます…」という返信を読むのが悲しいというか。

    レーザー溶接であれば「硬質Pt1000」でももしかしたら直せるのかもしれません。私は寡聞にして知りませんが、そういうことを引き受けているサイトもあるのかも。
    ただそういうアフターは、売った店で責任をもって引き受けるべきでしょう。サイズ直しが出来ないような品物を売ってはいけません。(デザイン上のサイズ直し不可はまた別の問題です。)
    ジュエリーの素晴らしい特質の一つは、引き継がれていくという点にもあるのですから。

    少なくとも情報開示は徹底して、「サイズ直しが出来ないですけど大丈夫ですか?」との確認は必須です。
    中にはそんなこと聞いた覚えがないというお客様もいましたので。

    コメント、どうもありがとうございました。

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