コンビリングのサイズ直し

◆大変申し訳ございません。都合により、現在未対応になっております。
足す地金が「18金」であればお引受けできます。ぜひご相談下さい。

「K18/Pt ダイヤモンドリング」です。
ご覧のとおり、腕の外側がプラチナ・内側に18金、それを張り合わすという凝ったデザインになっています。

この手のデザインでは、基本的にメーカーは(多分販売ショップも)、後にサイズ直しをすることなど一切想定していません。頼んだところで、恐らく断られることが多いのだろうと思われます。
(そういうお問い合わせ・ご相談が非常に多いですから。)

K18/Ptダイヤモンドリングの全体

もしサイズが合わなくなったり、これからは今までと違う指につけていきたいと思ったり、また、他の人に譲りたいと思った時など一体どうしろというのでしょう。

こういったコンビリングのサイズ直しの場合、溶接の跡である「ロー目(鑞目)」は必ず出てしまいます。 (詳説はまたの機会に)
当方では、その旨説明した上で、ご了解頂けた場合に限りお引き受けするようにしています。(右はサイズ直し前の腕の状態です)

サイズ直し前の腕のアップ

サイズ変更が「延ばし」の場合、どちらの地金で足すかは当該リングのデザインにもよりましょう。今事例のデザインでは外側がプラチナになっていますから、当然プラチナで足す方が自然ですね。

右画像は既に地金が足された状態です。お分かりになりますか? 中央よりちょっとだけ右の部分です。

プラチナの地金を足した腕(側面)

そしてこれが必然的に出てしまう「ロー目」です。
上部に一本のラインをはっきりと確認出来ます。 (画像2とも対比してみて下さい)
もう片方のロー目は、カメラの写り込みに重なって少々分かりづらいですが、上同様に薄い一本のラインです。

そしてこの時使用されている「ろう(鑞)」に、職人氏の技量・力量・経験が集約されていると言っても決して過言ではないのですね。

ロー目のアップ

それら集大成の結果として、「(まだ) この程度のロー目で抑えられている」という現実があるわけです。「コンビリングのサイズ直し」の場合、信頼のおける、熟練の職人氏にしか依頼出来ない所以です。

経験不足の職人さんに当たれば、それこそ目も当てられないことになるでしょう。 (それは勿論、普通のサイズ直しの場合も同様なんですけど…。)

以上、「コンビリング修理/サイズ直し」時の参考になれば幸いです。

ロー目のアップ