シルバー/ピンクゴールドリングのサイズ直し

リング脇石「彫留め」の例

シルバーリングで“石入り”のデザインの場合、基本的には「サイズ直し不可」だとお考え下さい。
勿論その石が外せればOKなのですが、左画像のような、地金に埋め込んで留めてあるタイプ(彫留め)のものですと、サイズ直しは諦めざるを得ません。

しかし逆に言えば、地金のみで出来ているリングであれば、シルバーと言えど別段問題はないということです。 何故こんなにも断る店が多いのでしょう?
(注/ 但し「プラチナ割り」のシルバーに関してはお断りさせて頂いております。)

右のような、“伏せ込み”タイプで留まっているデザインも、これは石が外せませんのでサイズ直しは不可となります。

銀は「熱伝導率」が最も高く、ロー付け時、あっというまに指輪全体が非常な高温にさらされます。その時の熱に入っている石が耐えられず、焼けて白濁したり、ヒビが入ったりといった危険性(可能性)が常にあるわけです。

ご理解頂けますでしょうか。

リング石留め「伏せ込み」の例
ピンクゴールドリングの代表例

シルバーとはまた違った意味で、“ピンクゴールド”のサイズ直しもお断りさせて頂いております。(代表的な例としては、カルティエのこのデザイン。)

ピンクゴールドは、「割金」の成分の故に地金自体が異常に固く、サイズ直しをしようとすると地金がヒビ(亀裂)だらけになってしまうことがあるのです。
(注/ 近年のPt1000マリッジも同じです。)

そうなった場合、もう修復不能。故に怖くて手をつけられず…。